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2008年1月29日(火)

ねんきん特別便が始まってます

 
 

未統合の年金記録はどうなる?

 昨年は年金加入期間記録漏れ問題で揺れた社会保険庁。

 ようやく基礎年金番号に統合の約5千万件の「宙に浮いた年金記録」の該当者と思われる方へ年金加入履歴を送付する「ねんきん特別便」の送付が始まりました。

未統合年金記録の統合まで

 まず、社会保険庁から、未統合記録の該当者と思われる方に「ねんきん特別便」の送付があります。加入履歴のほかに「紹介票」が添付されご本人が経歴を確認し、未統合の年金記録がありそうだと思った場合は、照会票にその加入期間や勤務先などを記入し、社会保険庁に郵送します。

 記録の訂正が無い場合は特別便に添付されているはがきに訂正が無い旨のチェックをして郵送することとなります。

 2007年末より2008年3月頃に順次発送されます。社会保険庁は照会票を調査し、社保庁側の「浮いた記録」と結びつけ、統合できる記録を確認します。

 現在年金に加入している方は、照会票に書いた記録と社保庁の浮いた記録が合致すれば手続の必要なく統合されますが、既に年金を受給している方については、年金額改定のための手続を社会保険事務所で行わなければなりません。

加入履歴は自分の記憶だけが頼り?

 該当と思われる方に加入履歴は送付されますが、未統合記録そのものを通知するわけではなく、本人が申請をして始めて訂正さ れるわけです。

 すでに送付済みの特別便約70万通について加入履歴を見ても自分でも記録漏れが思い出せず返信回答が「訂正なし」の方が44%とあり、結局「宙に浮いた年金記録」のままになってしまいました。

 書類を見ても自分の年金記録漏れに気づかない事例が多発しているためため再送付がされるそうですが、加入履歴を見て自分でも記録漏れが思い出せない方は、また浮いたままになって しまう可能性がありえるということでしょう。