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2007年10月23日(火)

国民年金「カラ期間」って何?

 
 

保険料免除期間とカラ期間

 公的年金を受給する際、年金の加入期間で受給資格を決定しますが、老齢年金についていえば公的年金の加入期間の合計が25年以上必要となっています。

 この、25年の中には国民年金保険料支払済期間+国民年金保険料免除期間+国民年金カラ期間+厚生年金保険加入期間の全てが含まれます。

将来の年金受給権につなげておく

 25年の加入期間を将来満たすために、現在国民年金保険料の支払いが苦しいときは免除制度、減額制度があるので申請をしておくのが良いでしょう。

 免除期間は加入期間とされるだけでなく、支給金額は減額されるものの将来の年金額にもつながります。

自分で覚えておきたいカラ期間

 カラ期間とは国民年金制度がかつて加入対象外としていた期間や任意加入としていたような期間も受給資格に算入することとしています。

 ただし、この期間は受給時に加入期間としての算入はしても年金額計算には反映されないので一般的に「カラ期間」と呼ばれています。

  • サラリーマンの妻等で昭和61年3月以前に国民年金に任意加入していなかった期間
  • 平成3年3月までの期間のうち、昼間部の20歳以上の学生で国民年金に任意加入していなかった期間(平成3年4月からは強制加入)
  • 昭和36年4月以降の海外居住期間のうち20歳以上60歳未満の期間
 このような期間は自分でも忘れがちですが、記憶にとどめておきたいものです。