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2007年8月29日(水)
イオカードとSUICAはどう違う

 
 

PASMOも

 “PASMO(パスモ)”というサービスがあります。事前にパスモ用ICカードに現金を入金しておくことで、乗降時に改札機で乗車金額が自動精算されます。

 首都圏の私鉄・地下鉄・バスで利用が可能で、JR東日本の“Suica(スイカ)”との相互利用もできます。

 このほか、 JR西日本の“ICOCA(イコカ)”、JR東海の“TOICA(トイカ)”などもあります。

オレンジカードやイオカードの場合

 オレンジカードやイオカードはテレフォンカードと同じプリペイドカードで、使い切ったら破棄するものでしたが、SuicaやPASMOはプリペイドではあるものの、使いきりではなく、随時に金額を補填しながら継続使用するものです。

 また、カード1枚につき500円の預け金があり、使用可能残高がなくなったものでも、500円は残っています。

 間違っても、破棄すべきではありません。


500円の処理

 この500円は、ICカードを利用するために支払う預け金であり、カード返却時には全額返金されます。

 通勤定期券を兼ねている場合には定期券部分は旅費交通費ではあっても、500円部分は少額といえ預け金として資産計上すべきものです。

電子マネーとして

 なお、SuicaやPASMOは、継続使用プリペイドカードというだけでなく、同時に汎用的な決済手段としての電子マネーの性格も持っています。

 コンビニエンスストア、駅ナカ売店、ほか提携企業やオンラインショッピングなどでよく使われています。

 そうなると、購入時や金額補填時の支払額全額を簡便法として旅費交通費などの経費にすることには疑問が湧きます。

 500円の預託金部分に限定した問題ではなくなってしまっています。

 支払額は常に全額預け金で使用済み部分だけがはじめて費用になる、という処理が要求される状況になっているといえます。