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2007年7月12日(木)
長期投資のすすめ
 
 

株式投資は大損する?

 株式の投資利回りが12%だといっても、何も知識も無いのに株式投資をしてもよいのか、迷ってしまうのが本音かと思います。

 それに株式投資をやっている人は損をしているのが多いとも聞こえてきます。

 「自分も大損しておしまいなのではないか」と、勘ぐってしまい何もしないまま時が過ぎていくのが現状ではないでしょうか。

 この疑問の大部分はあたっています。投資家のうち8割から9割は損をしているといわれています。

ではなぜ株式投資が財産形成で一番優良なのでしょうか。考えて見ましょう。

プラスサムの世界

 投資家の大部分が株式投資はゼロサムゲームだと考えて投資活動をしています。

 ゼロサムとは合計してゼロという意味で、誰かの得は誰かの損という考え方です。

 自分だけうまく立ち回ろうという罠にはまって損を出してしまっています。しかし、財産形成においてはこれでは心もとないです。

 長期的に日本経済がプラス成長すると考えればおのずとプラスサムの考え方が出来るはずです。

 つまり、株式投資は日本経済に対する信任投票をするという見方と長期間株式を持ちこたえることが要求されます。

 その結果として、気づいてみれば12%という高利回りとなっているのです。

竹中元大臣の失言

 では具体的にどのような株式を買っていけば日本経済のプラス成長に乗れて致命的な損を出さず、財産形成が出来るのでしょうか。

 その答えは竹中平蔵元大臣の過去の失言に見出せます。

 竹中元大臣は在職中「ETF(上場投資信託)は絶対儲かる」と発言して物議を醸しだしました。

 現職の大臣の発言としては大変問題がありましたが、この考えを借用するのが利口です。

 ETFとは日経平均株価やTOPIXに連動した上場投資信託のことをいいます。

 つまり、ETFを購入して20年30年と長期間持ちこたえれば株式の運用利回りを享受できるということです。

 運用の保証は出来ませんが、少なくとも債券や定期預金の運用利回りを超えてくることは歴史的に証明されています。