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2007年3月28日(水)
=現金主義会計の勧め= 売掛・買掛の管理は商売の基本
 
 

売掛・買掛の管理は、商売の基本です。

 現金主義会計では売掛金や買掛金が判らないと言う意見があります。

 確かに現金主義では売上計上を入金時に立てていますから、(売掛金)○○/(売上)○○と言った取引は発生いたしません。

 売掛・買掛と言うと経理業務のように思われがちですが、現在の複式簿記による制度会計が定着する以前より、売掛・買掛は商売の基本として、大福帳等で管理されております。

売掛と買掛の管理は経理業務か?

 お客様に幾ら売ったのかその代金は回収されたのかまだ残っているのか?と言った管理は基本的には経理業務というよりも営業の業務と言った方が良いのではないでしょうか?

 また買掛金については、何を幾らで買ったのかその請求は間違っていいないのかをチェックするところまでは、購買の仕事です。

 OKが出て支払日に支払うのは経理業務であろうと思われます。


 


売掛金管理台帳と売掛金は必ず合わない

 多くの企業では、発生主義で売掛金を立てている場合でも、売掛けの管理は請求書の発行を伴いますので、別途に管理されている場合がほとんどです。

 そうなりますと今度は、経理の売掛金の残高と、別途に管理している売掛管理台帳の合計の残高とを合わせる事が大変な作業となる訳です。

 どうしてもあわない場合は、結局売掛管理台帳に合わせて経理の売掛金残高を修正するようになります。何故なら請求書の発行を伴う売掛管理台帳の方が、顧客の検証があるため客観性が確保されるからです。

 そんなことに余分な労力を使うのなら、経理では売掛金を立てずに、売掛管理台帳の管理をキチンとした方がよほど正解です。

 それでも、どうしても売上・仕入は発生主義にしたいと言う場合は、現金主義で記帳し、月次に月初の管理台帳の残と月末の管理台帳の残を洗い替える方法をお勧めします。