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2007年2月23日(金)
=現金主義会計の勧め=
現金主義会計は出納帳記帳
 
 

現金主義会計は出納帳記帳なので簡単

 現金主義会計は、お金の動きが中心になりますので、現金と預金の出入りを時系列に記帳(出納帳記帳)して行けばよいから簡単です。

 更に必ず預金を通して資金を動かしておけば、預金通帳を写せば良いのです。(但し左右逆です。)

 基礎資料さえできれば、試算表や元帳への展開はコンピューターがやってくれます。

 また昨今のパソコンの普及により、簡単な経理ソフトや出納帳ソフトも出回っておりますので、そう言ったものを利用すれば、より簡単に出来ると思います。


取引の実態を記帳する。

 現金主義会計と言えども、経理記帳ですから、どう言った取引なのかが解る必要があります。

 経理記帳は、現場に居ない人に現場の取引を正しく報告することを目的としている訳ですから、取引の実態を記帳する必要があります。

え!売上は9,265円

 売上を例にとってご説明します。

 10,000円の商品を売上、後日振込にて入金があったが振込手数料が引かれていた様な場合を想定しますと、発生主義では次ぎの様な処理となります。

 売上時:(売掛金)10,000/(売上)10,000
 入金時:(預金)  9,265/(売掛金)10,000
      (雑費)    725/

 雑費は振込手数料が引かれた分です。

 現金主義の場合は、入金時に売上を計上しますから出納帳で記帳している場合、ややもすると預金出納帳の記帳は以下の様になります。


   摘 要     相手科目  入金   出金
 ○○商店売上 (売上)    9,265

 しかしこれでは、10,000円の商品を売ったことにはなりません。正しくは以下となります。


   摘 要     相手科目  入金   出金
 ○○商店売上  (売上)   10,000
 振込手数料    (雑費)         725

 考え方としては、一度10,000円を貰って、振込手数料を支払ったと考えます。

 総額で記帳し、相殺金額には留意する必要があります。