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2007年1月31日(水)
=現金主義会計の勧め=  帳簿作成には、外圧が必要
 
 

経理業務の本質は

 経理の本質は、取引現場にいない者が、取引が正しく行われたか否かを管理し監視するシステムなのです。

 だから現場を熟知している、或いは自らが取引を行っている。小規模企業のオーナー社長にとって経理業務は負担以外のなにものでもないのです。

小規模企業の経理は奥さんに

 しかし比較的よくやっている所もあります。それは、しっかり者の奥さんが経理をやっているようなところです。

 奥さんは、取引現場には行かないので、そこで旦那が何をやっているのかわかりません。

 別の意味での心配も含めて、比較的キチンと経理業務をこなしている場合が多々あります。

経理業務を必要とする環境作り

 ですから小規模企業が経理業務を進んでやるためには、必要とする環境を作る必要があるのです。

 必要とする環境作りと言っても、オーナー経営者の場合は、上記の例外を除いては、企業自身で必要な環境はなかなか作れません。

 やはり外圧が必要です。

 遅れながらもあるいは年に一度は、経理業務を行い決算申告書を提出しているのは、国民の義務である、納税の義務が有るためであり、税務署(法律)という外圧があるからです。

金融機関や会計事務所の環境作り

 外圧と言うと税務署の次が、金融機関です。「金融機関から資金を借りるので、大至急試算表が必要」と言う話はよくあります。

 金融機関が資金を融資するときだけでなく、毎月キチンと試算表を提出するよう指導すれば、かなりの外圧となると思います。

 会計事務所の担当や先生が、毎月うるさく帳簿作成を催促することも外圧の一つです。