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2006年12月7日(木)
自動車事故と企業の責任
 
 

社員の自動車事故に会社はどうする?

  皆さんの会社では社有車をお持ちですか?
また、マイカー通勤の方はいらっしゃいますか。

 運送業でなくとも社有車をお持ちの会社は多いことと思います。

 万一、社員が社有車で交通事故を起こしたら企業責任はまぬがれません。

 従業員と車の運転の視点から、注意ポイントを探ってみます。


社有車管理の注意点

  社有車を社員(パート、アルバイトを含む)に使わ
せ、事故を起こした場合は、企業は使用者責任と運行供用者責任が問われます。

 社員が会社に無断で運転した時や、車の格納や鍵の管理、車両整備等に落度も無い時等は免責される場合もありますが、原則として勤務時間内の事故は会社が責任を負わなければなりません。

 社有車をプライベートな用事や会社のクラブ活動等に使わせた場合も同様です。

 社有車は業務上の使用に限ることとするべきでしょう。

 又、親密な関係にある下請会社に貸した場合の事故も責任を問われますので注意が必要です。

 

マイカー通勤の注意点

  マイカーを業務のために使用していた時の事故も企業責任を問われます。

 マイカー通勤は交通機関が不便等やむを得ない事情のみに使わせ、それ以外の社用に使わせないことが大切です。

 通勤として、使わせる時も十分な補償額の任意保険に加入させ会社に保険証券の写しを提出させるべきでしょう。

  社有車にしても、マイカー通勤にしても管理規程を作り、周知させ、安全運転教育を徹底することが企業リスクの軽減には大切なことでしょう。