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2006年10月18日(水)
企業信用調査報告書と併用した調査のすすめ
 
 

現場が多くを語っている

  調査依頼をする会社の社長が直接に先方を調査したならば多くの事実が見えるはずですが、そうも行かない部分があるので外部の調査会社に調査依頼することになります。


実話をご紹介します。

 広く知られる絶好調のA電気製造会社に部品を卸していたB社が急激な納入増加で不安になり、調査を依頼するとCに近いBランクの報告書を受取りました。

 営業担当者は鼻高々に“だから言ったでしょ!!先方の仲のいい社員にも聞いているから大丈夫って!”と。

  それから、2ケ月後にA社は倒産しB社も連鎖倒産となりました。予知不可能だったのか?答えはNOです。

 実は調査時に役員の1人が提案していました。

 「A社の製品が売られている大手スーパーの店頭(全国で販売)で売れ行きを調査しよう」と。

 

 後で判ったことですが、A社は製品が売れないので全国のスーパーに“委託販売”形式で送っていて全国で不良の山と化していたそうです。

 もし販売の現場に出向いていたなら防げたかもしれません。


  企業信用調査は万能ではなく、切り口にして現場に出向いてください。

 特に経営姿勢・経営者の生活習慣・金の使い方は重要で、訪問し何回も“接する”ことによって判るもので、これに勝るものはありません。