2009年6月29日(月) |
事業承継にDNA的育成が重要 |
「事業承継の課題は」 事業承継問題というと、@後継者の確保と育成Aオーナー株式の後継者への移転に伴う税の負担B相続財産の分割トラブルの3つに大別されることが一般的です。 経営者にとって難問であるこの課題には、“様子見で時を費やすか、トラブルを前提としたテクニカルな対処”といった二つの傾向が見られます。けして間違いではありませんが、ここではもう一つの大切なヒントを申し上げます。
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ヨーロッパに見るもう一つの視点 「ジャン、君のおじいさんはこの農園を開いたとき、フランスでは・・・だから私たち子孫・親族の誇りなんだよ。」などと食卓を囲みながらの日常の中に誇りという承継を親族のDNAに刷り込む教育を家庭や親族で習慣化していることに事業承継の根本的な一例を見ることができます。 よく社長に就任した時に、“次の後継者育成を意図せよ”と言われますが、具体的な行動はそのような日常の“生活様式”のなかでの刷り込み活動であるといえます。 財産承継や金のなる木と勘違い 「兄貴、事業の後継なんて重いもの背負って、大変だけれども俺たちの子孫のために宜しく頼むよ、俺も応援するから。」となれば、事業承継問題は、ほぼ解決したようなものですから、子供たちに十分に愛情を込めたバランスの良い生前対策もスムーズに運べるということになります。 |
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