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2009年2月4日(水)

会議の秘訣
 
 

会議は踊る

 ナポレオン・ボナパルト失脚後のヨーロッパを議した1814年のウィーン会議を評した「会議は踊る、されど進まず」という有名な言葉があります。オーストリアの将軍シャルル・ジョゼフ・ド・リーニュ侯のものと言われています。

 この会議は主要国のみでリードされ、各国代表は晩餐会、舞踏会に明け暮れました。

 会議自体が社交的雰囲気のなかで展開され、宮廷外交の駆け引きで内容が詰められていく…というテンポの遅いものだったそうです。

 フランスのタレイランは「一日の四分の三はダンスと宴会だった」とメモしています。

それは会議でなくミーティング

 現代でも会議だか宴会だかわからないというものがないわけではありませんが、例外といってもよいのでしょう。

 それでも有意義な会議だったのと問われると、今ひとつ心許ないというようなものが案外多いのではないでしょうか。

 会議といいながら、単なる報告会であったり、計画未達成の言い訳の場あったり。そんな会議にしないために次の言葉をお送りします。

 会して議せず

「会して議せず、議して決せず、決して動かず」

 ほとんど説明は不要でしょう。この逆を行けばよいのです。

 ワンマン社長の権力誇示の場にしない、マネジャーが実績の悪いメンバーを説教するだけの場にしない、情報の伝達だけの場にしない、将来に向けた方向付けのない時間の空費の場にしない、等々。

 会して、議して、決して、動いたら、そんなに会議会議と言っていられないかも。