2008年5月29日(木) |
ドイツと日本の税モラル |
税のモラル分析 ドイツ連邦財務省のホームページに、「税のモラル」の国際分析が掲載されています。 「脱税はいかなる場合にもしてはいけないことである」と考える人の割合によって、税のモラル度を測定し分析比較しています。 分析の結果
「他の納税者は皆正しく納税している」と考えている人々ほど脱税に対する見方が厳しく、税のモラルを高くしています。 他の納税者に対する信頼と同じことが政府に対しても言えるようです。 ほぼすべての国において政府を信頼していない人々よりも、政府を信頼している人々の方が脱税に対して厳しい見方をする傾向にあり、10〜20%程度高くなっています。 宗教を大切にしているグループとそうでないグループでは、脱税に対する見方が大きく異なっているようで、宗教を大切だと考えないグループよりも、宗教を大切にしているグループにおいては25%以上高くなっています。 |
「税のモラル度」最高の国は? 独財務省HPが最も税のモラルが高い国として報告しているのは、どこだと推測しますか? 驚くことにそれは日本だといっています。税のモラル度は、主要先進国中日本が突出して高く日本人の80%以上の人が「脱税はいかなる場合にもしてはいけない」と考えているといっています。 ちなみに、ドイツではそのように考える人の割合は60%弱となっています。 分析の結果と関係ないのでは 日本が税モラル最高の国だということを信じたとして、それでは「欧米の国々で確認される高い税モラルの基礎指標が、日本でも確認できるのか」というと、それは大変疑問です。 日本人の他人への信頼・政府への信頼・宗教意識からして、日本人の高い税モラルというのは逆説的です。 |
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