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2007年7月6日(金)
とん税 とは何だ!!
 
 

「とん」を漢字にすると

 法律の正式名は「とん税法」です。

 「とん」とは何のことでしょうか。

 「豚」という字が頭に浮かびます。しかし、豚とは縁がありません。

 この法律、昭和32年の全面改正の前までは、「噸税法」というのが正式名でした。

 「噸」とは、「屯」「瓲」とも書き、アルファベットで「t」とも書きます。

重量トンと容積トン

 「トン」は質量の単位で、重量トンと容積トンがあります。

 自動車の4t車などというときの、トンは重量トンです。メートル法では1トンは1000kgです。

 船の場合には重量トンと容積トンの両方があり、船の排水量を表すトンと重さを表すトンは重量トンで、船の体積を表すトンは容積トンです。

 商船で、全体積をいう総トン、運航に必要な部分の容積を除いた貨物や旅客のためのみに使われる船内の容積を純トンといいます。

 とん税や手数料計算などの基準になるのは純トンで、1トンは100立方フィートです。


 

とん税とは

 とん税は、外国貿易船の入港に対して課される税金で税関長が課税します。

 港湾施設などの行政サービスを受けること対する応益税です。

 とん税の課税標準は外国貿易船の純トン数に応じることとされ、税率は、次のとおりです。

  • 入港ごとに納付する場合 16円/純トン
  • 1年分を一時納付の場合 48円/純トン

特別とん税というのもある

 特別とん税は、外航船舶に対する固定資産税が昭和32年に軽減されたときに、市町村への代替財源として新設されたもので、税関長が課税する国税ですが、特別とん譲与税法によって、毎年9月と3月に港湾施設の所在する市町村に譲与されます。

 税率は、次のとおりです。

  • 入港ごとに納付する場合 20円/純トン
  • 1年分を一時納付の場合 60円/純トン