バックナンバー  2007年2月  2007年3月 
 
2007年4月6日(金)
税金よもやま話 ドーナツ・クラブ?
 
 

ミスタードーナツ

 ミスタードーナツって、海外に約1,400店舗もあるのだそうです。

 海外店舗の内訳はフィリピン1,240店、タイ148店、上海7店、台湾6店で、アメリカにミスタードーナツの店舗がないのは、ダンキンドーナツがシェアを占めているからで、ヨーロッパに店舗がないのは、中央が空洞になっているアメリカ型のドーナツは好まれていないからだそうです。

最大のドーナツ大国はカナダ

 カナダ最大のドーナツチェーン店ティム・ホートンズは、カナダ全体に2600店舗あり、人口当たりのドーナツ店数はダントツの1位。

 なんといっても、新しい硬貨を流通させる際に、造幣局が、ティム・ホートンズに協力を依頼したというから、すごいものです。

カナダの消費税

 カナダの消費税は標準税率6%で、食品に適用される税率はゼロです。

 「食品とは何か?」が問題ですが、食品と分類されるものの購入なら消費税はかかりません。

 他方で、レストランなどでの外食は、食品の購入ではなくサービスの購入と分類されています。

 飲食行為になると、標準税率(6%)が課されることになります。

 

ドーナツの場合は?

 食品と外食との区分は簡単ではありません。

 例えば、ドーナツ店での購入時に、店内で食べれば飲食サービスの対価となり課税されますが、持ち帰って自宅で食べれば食品の購入になります。

 そして、この区分は消費者の購買時申告によるのではなく、6個以上の購入ならばその場で食べきれないと見なされてゼロ税率、5個以下ならば標準税率、という外形判断によることになっています。

 アイスクリームについては500g以上、飲料品については600ml以上が基準です。


そこでドーナツ・クラブ

 お上に政策あれば庶民には対策ありで、ドーナツ屋の前で購入者が集まって、即席の「ドーナツ・クラブ」が作られ、ドーナツを共同購入するのだそうです。