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2007年3月19日(月)
タンス株のスタンス
 
 

タンス株をどうしようか

 金融機関へ預金せずに、自宅で保管している現金や財産のことを、俗にタンス預金といいますが、それをもじって自宅で保管している株券をタンス株といっています。

 株式はもともと流通性をもたせるために株券の体裁をとっていたのですが、2009年6月までの一定の日(実務的には2009年1月年初が実施目標)に、上場会社の株券が 一斉に電子化(ペーパレス化)されることになりました。

 株券が電子化されると、株主としての権利は電子的に管理されるようになり、株券そのものは無効になってしまいますので、このまま放置するわけにもいきません。


一旦証券会社等に預ける

 株券廃止後は証券会社等の口座管理機関を通じて保管、売買をすることになりますので、廃止になる前に移します。

 証券会社の特定口座に預け入れる場合、みなし取得価額での預入はできません。

 売却の際にみなし取得価額を利用するほうが有利な株式については一般口座に預け入れるようにします。

きれいサッパリ売ってしまう

 上場株式の売却益については、2008年12月31日までは10%の軽減税率が適用されます。

 その後は20%になってしまうであろうことを考えると、この際売ってしまうという手もありそうです。

  但し多額の含み損がある株式は、税率が20%になってからの方が有効利用できますので、証券会社の一般口座預けがよいということかもしれません。